遺言イメージ

死後に意思や意見を残す唯一の方法である遺言とは

自分が死んだ後にして欲しいことを書き綴ったものを遺言書と言いますが、ただ書いただけでは、それを正式なものとしては認められないのです。
自分の死後に、有効なものとして取り扱ってもらう為には、それなりのルールに沿って書かなければならないものなのです。
詳しくは、定められている民法の方式や様式に従って作成しなければならず、民法上の方式から反するものであれば、それは無効となってしまいます。
また、作成出来るのは満15歳以上のものとされていて、15歳に満たない場合は、作成することさえも出来ないと決められています。
私の体験としては、祖母が亡くなった後に、後日、入院していた時の荷物を自宅で整理していたところ、メモ帳に祖母が記したとみられる文章が書いてありました。
先立つことを薄々気付いていたのか、内容は残していく祖父のことについてでした。
メモ帳への走り書きの様なものだったので、それは正式なものだとは認められませんでしたが、最期まで何十年と連れ添った祖父を気遣っていたのだと言うことを実感しました。
また、そこで知ったのですが、遺言にはいくつか種類がありました。
まず、一般的なものとして挙げられる、普通方式のが三種類あり、第一に自筆証書と言うものがあります。
これは、ワープロやパソコン、代筆などをせず、直筆で氏名と日付が書いてあり、押印があるものです。
家庭裁判所へ提出して検認を請求する必要があります。
第二に、公正証書という公証人へ証書作成を依頼する方法です。
証人が二人と、作成費用などがかかります。
公証役場へ保管されるので、家庭裁判所へ検認の請求を行う必要はありません。
第三には、秘密証書と言う方法があります。
これは、作成に公証人も関わりますが内容は秘密になります。
秘密証書の場合は、ワープロなどの使用が認められますが、署名や押印は必須であり、他にも細かく決められていることや必要事項が定められています。
作成後には、遺言者本人の手元へ戻ってくるのですが、遺族に見つけられない、紛失してしまうと言ったデメリットもあります。
しかし、偽造や変造などの心配が無いと言うメリットがあります。
その他にも、遺言には種類があり、特別方式と隔絶地があります。
特別方式では、何かしらの理由で危急が迫っている人が残すもの、飛行機や船に乗っている最中に、危急が迫って来た人が残すものがあります。
隔絶地というのは、伝染病などで交通を遮断された土地へ居る人が残す場合の方式です。
災害現場の被災者、刑務所に服役している服役囚も、この方式を利用することが出来ます。
また、陸地を離れた船乗りの人も利用しますが、飛行機に乗っている人は選ぶことが出来ない方式とされています。
この様に、それぞれにメリットデメリットがあり、必要となるものが変化するのです。
また、証人や立会人に関しても、決まりごとが設けられており、欠格者は立会人や証人になることは出来ないとされています。
遺言は、自分の死後においても、意思や意見を尊重してくれる唯一の方法です。
遺産相続など、特に揉め事がおきやすいことも、書き記しておくことで諍いを回避することへ繋がります。
作成を考えているのであれば、死後に反映されるよう、正式な方法で作りたいものです。

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